
東横線渋谷駅。
どこかの企業が出資して傘を置き、それを必要になったら誰でも無料で自由に使っていい、だけれどちゃんと返してね、というシステム。
このシステム自体は特段珍しいものではない。
私の研究室でもシェア傘の制度はあるし、取り置き猶予期間の過ぎた忘れ物の傘で同じようなことをしている駅もみたことがある。
出資した会社も傘を貸してさしてもらえばその傘自体が会社の宣伝になる(そういう印刷がされているっぽい)ので結構お得感がある。突如雨が降ってきて、ハチ公の周りでみんなこの、同じ傘を差している光景は想像してもインパクトがある。ヤクルト戦の外野のような。宣伝効果ばっちり。
疑問なのはリターン率。
どれくらいの割合で傘が返ってくるのだろう。
傘はあまり持ち歩かない、出先で雨が降ってきたらダイソーで100円の傘を買って使い捨てる、というライフスタイルにならされている現代人に、たとえ悪気がなくとも傘を返すと言うことを期待できるだろうか。
まして再利用できるためには錆びないように陰干ししてから返してくれる必要がある。
そう考えると、駅から帰り道、家の近くのコンビニまで差していってそこの傘立てに捨て子するか、家の傘立てにたまっていっていつかまとめて捨てられてしまうのが関の山だろう。
晴れている今日みてみても、残っている本数が少なく、そのどれもどうも使われた形跡がない、新品っぽいものなのがちょっと気になる。

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