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2008.12.17 22:59

ツーアート

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ツーアート (光文社知恵の森文庫)ツーアート (光文社知恵の森文庫)
ビートたけし


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タケシとタカシのアート談義。本屋で見かけて購入。
ちなみに「たけし」の方はこの本では「北野武」でなく「ビートたけし」の名前を使っている。
談義と言ってもあまりかみ合っていない。
対談ではなく、メールのやりとりのような、それぞれがある程度まとまった文章を投げ合っている形。本当はどうやって本を作ったのかは不明。

 個人的にはタカシの作品自体には何も思わないが、彼の作品の(本書で言う)「包装紙」には興味がある。彼の賢さと器用さとバランス感覚は希有な存在だと思う。タケシの映像(座頭市とDolls)は刺激的だが、絵にはどうにも思わない。ある面で成功した人がこういう風にうまくない部分でも持ち上げられてしまうのはちょっとキケンかな、と。

最初はお互いを持ち上げつつ、そのごはタケシが持論を展開してそれをタカシが解説していく、と言う感じ。タケシはタカシの話をあまり受けてない。冒頭にさらっと触れる程度で話がすぐ次へ行く。2人とももっと深く考える人だと思うから、結局字面に起こす時に相当削って読みやすくされちゃったのがこの本なのだと思う。

商業芸術を突き詰める二人がものすごい「アート」という言葉にこだわっていることは分かった。
「なぜそこまで?」と思うくらい。
「アート」の定義なんてどうでも良いじゃない、守備範囲なんてどうでも良いじゃない、と思うのだけれど。
商品のラベリングとしては重要な言葉なのだろうか。

本書の後半、タケシの持論にはなるほどという指摘がいくつか出てくる。
ただ、結局二人とも高見からの謙遜をし続けているようですんなりと解釈に入ってこない。

オランダのロッテルダムにある画廊通りには、精神障害者の作品ばかりを置くギャラリーが一般のギャラリーと同様に店を構えているそうです。そのギャラリーにはアトリエがあって、日々、障害者が通ってくると言います。

このギャラリー、ご存じの方は情報下さい。
障害者の作品だからと言って、この本で書かれているとおり

彼らの絵の中に、それぞれの人生も見えてくるだろうし、名画なんかを見るよりスリリングだし

とは思わない、変な言い方をすればタイの絵を描く像の作品のような描けただけ「すごいね」というような内容しか上がってこないかもしれない。
ただ、一度見てみたい。

この文庫本は今月の発売だが原書は2003年発売で、それから5年も経っているので今からこの内容について書くのは後出しじゃんけんのようでちょっとどうなの、という感じだが。

  
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