一膳のお箸はぴったんこ

一膳のお箸。
一本一本丁寧に創られた、素敵で、不思議なお箸。
これで食べるとどんな料理だって、美味しくなっちゃう。
なんとも魅力的で、心から惹かれてしまったお箸。
それなのに、よく見ると、長さがちょっぴり違うもの。
さぁ、どうしようか?
もう一つのお互いのお箸を探しに旅へでかける?
どこに売ってるかは分からないけど、どこかにあるかもしれない。
よく見れば、長さが一緒でも色や模様がちょっと違うかもしれない。
それとも、このお箸、ちょっと手を加えればみごとなお箸になる。
お箸に合わせて、長さを揃えれば、ぴったんこ。
でも、手を加えることには拒んでしまう。
削りすぎても、折れてしまってもダメだから。

でも
それじゃやっぱりダメなのかな。
元々ぴったんこがないと、ダメなのかな。
ちょっとチグハグだから、世界が広いくて面白いと思うけど・・・
やっぱり、それは格が損なわれてしまう?
完璧な条件でないと、使ってもらえない。


このお箸、使って初めてその不思議に気がつくのに、
いつまでたっても、箱から出さず、
どうしよう、こうしようってオロオロしてる。
それが嫌だから、とりあえず他を探すことを選びたくなる。
お箸は、ゴハンを食べる時にならないと役に立たないんだよ。
使って、使って、愛着がわいて、
それがぴったんこになってくる。
ちょっと小旅行をして、よく考えたらいいよ。
だって、どっちがいいかなんて分からないもの。

でもね。
ちょっとお箸を削るくらい、なんでもないわ。
だって、ぴったんこになるもの。
それを望まない理由がないわ。

それになんだか、
味があるじゃない?


なんだか・・・うまくいかないな。

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