娯楽がないとダメなんじゃ

市川崑の金田一シリーズにハマッって残すところ後一本。
「病院坂の首縊りの家」!!

山田洋次監督の『武士の一分』も面白かった。
檀れいさん、私もあなたのような嫁が欲しいです。
夫婦って、芋の煮付けの味とかで自分の妻が作ったものとか、
分かってくるものなのかな。
夏にホタルが庭を舞っている中、
目の見えない旦那様が、「ホタルは出ているか?」と聞いて、
「いいえ、まだですよ」という妻の優しさにドーン!
私だったら・・・
「うん!超~!!!キレイ」とか言いそうです。
方言もよかったな。
今度上司に呼ばれたら、
「お呼びでがんすか?」とか言ってみたい。

日本映画、ドラマを観る日常の中、山田洋次監督のセミナー@会社があった。
お題は『演出とは?』。
今回は、小津安二郎の作品の偉大さを話しながら、演出やホームドラマについて語ってくれた。
200人ほど集まったディレクター・プロデューサー・カメラマンの中、
会社が作ったドラマを批評しながら、演出について話を続ける監督。

役者をしている人はいない場だったけれど、こんな事も話してた。
「役者が何か演じようとするってのは、ダメなんだよ。
特に芸人は面白いことをして見せるってことに力を注ぐけれど、
その事、その人自身が面白い、おかしいよ!って言ってあげるんだ」。
何もしていない状態での、その役者の存在感そのものが良いのだ!といった話をしてた。
だから、演出をするときに、「演じるな!」的なことを監督は言うんだって。
寅さんでも、渥美清が面白いのは、面白くしようとしているからじゃなくて、
君、その顔、君自身がヘン(可笑しい)んだよってことに気がつかせたという。
人にとって演じていない時に可笑しいと言われることは苦痛であるけれど、
役者はそれに耐えなければいけない。
と話してた。
演じないことが演じていることにつながる。
「あぁ!こういう人、いるいる」ってリアリティを求めているそうだ。
リアル。
平田オリザか!?
うーーーー。
頭じゃ理解できますけど、それってすごい難しい。
3カメくらい使って、自分の日常を記録してみたいもんだ。
貴重なお話でした。

最後に小津監督の名作「東京物語」のラスト数分を見せてくれたんだけど、
この作品は山田監督が小津監督の話するって聞いたから、再度観てたんだ。
いやね・・・
この作品は、やっぱりスゴイ。
家族がテーマひたすらダラダラ、カット多すぎドラマだけど。
(とはいえ、私はこのくらいスローなテンポ、わりと好きなんで)
次男(亡)の嫁原節子は良い人すぎるくらい親切だし。
長女演じる杉村春子のムカツクこと腹立つこと!上手すぎ!
笠智衆の文句一つ言わない、あの「そうか・・・あぁ・・そうか・・・・」という台詞。

どこの家庭でもありうる生活の切れ端が、人を"考えさせる"物語に完成してる。
あと10年経って両親に会った時にでてくる感情と、
30年経って、自分が東京にはるばるやって来るような環境になったら、
きっと、それまた違う感情を持つようになるのかもしれないな。
今の自分、どちらの環境にもいないのに、泣きっぱなしだった。

親孝行はできる時にしなくちゃだ。

そして、エンターテイメントが無くなったら、やっぱり世界は終わりだよ。
世の中の娯楽を無くしちゃいけない。
世の人が楽しめるものを、感じとってもらえるものを、
出し続けていきたいなぁ・・・

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